Backlog 4 Keys Metricsとは
BacklogのAPIを使用してDORA(DevOps Research and Assessment)の4つの主要メトリクス(4 Keys)を可視化するツールです。
Deployment Frequency
デプロイ頻度 - リリースやデプロイの頻度を測定
Lead Time for Changes
変更のリードタイム - コード変更から本番反映までの時間
Mean Time to Recovery
平均復旧時間 - 障害発生から復旧までの平均時間
Change Failure Rate
変更失敗率 - 本番での障害につながる変更の割合
セットアップ手順
1. Backlogに接続
- • Space Key: BacklogのURL(例:demo.backlog.com → "demo")
- • API Key: Backlogの個人設定から取得したAPIキー
- • 「Connect to Backlog」ボタンをクリック
2. プロジェクトを選択
- • 接続後に表示されるプロジェクト一覧から対象プロジェクトを選択
- • 複数プロジェクトがある場合は、メトリクスを測定したいプロジェクトを選ぶ
3. メトリクス設定を行う
「4 Keys メトリクス設定」セクションで以下を設定:
完了ステータス設定
デプロイメント、本番リリース、課題完了を表すステータスを選択
使用先: Deployment Frequency、MTTR
変更・機能開発設定
機能開発、改善、変更を表す課題種別またはカテゴリーを選択
使用先: Lead Time、Change Failure Rate(分母)
バグ・障害設定
バグ修正、障害対応、失敗した変更を表す課題種別またはカテゴリーを選択
使用先: MTTR、Change Failure Rate(分子)
4. 期間を設定
- • 開始日・終了日を指定、またはクイック期間ボタンを使用
- • 推奨: 過去30日〜90日での測定
- • 「設定を保存」をクリック
5. メトリクス表示
- • 「Refresh Metrics」ボタンをクリック
- • 4つのメトリクスカードに結果が表示されます
- • パフォーマンスレベル(Elite、High、Medium、Low)も表示
設定のポイント
課題種別 vs カテゴリー
課題種別
Backlogの「課題の種別」(バグ、タスク、要望など)で分類
カテゴリー
プロジェクト独自のカテゴリー分類で分類
推奨設定例
完了ステータス:
完了、クローズ、リリース済み、Done
変更・機能開発:
機能、タスク、要望、Feature、Story
バグ・障害:
バグ、不具合、インシデント、Bug、Defect
パフォーマンスレベル基準
メトリクス | Elite | High | Medium | Low |
---|---|---|---|---|
Deployment Frequency | 1日1回以上 | 1日~5日に一回以上 | 1ヶ月~半年に一回以上 | 半年に一回未満 |
Lead Time for Changes | 1日以内 | 1週間以内 | 1ヶ月以内 | 1ヶ月超 |
Mean Time to Recovery | 1時間以内 | 1日以内 | 1週間以内 | 1週間超 |
Change Failure Rate | 5%以下 | 10%以下 | 15%以下 | 15%超 |
トラブルシューティング
「Error calculating」と表示される
- • 設定した課題種別やステータスが存在しない可能性
- • 指定期間内に該当する課題が存在しない
- • API Keyの権限不足
「No issues resolved」と表示される
- • 指定期間内に完了した課題がない
- • 完了ステータスの設定が正しくない
- • 期間設定を確認してください
接続できない
- • Space Keyが正しいか確認(URLのサブドメイン部分)
- • API Keyが有効か確認
- • Backlogの個人設定でAPIが有効になっているか確認
BacklogでのAPIキー設定
手順
- 1. Backlogにログイン
- 2. 右上のユーザーアイコン → 「個人設定」をクリック
- 3. 左メニューの「API」をクリック
- 4. 「新しいAPIキーを登録」をクリック
- 5. メモ(用途説明)を入力して「登録」
- 6. 生成されたAPIキーをコピーして本アプリで使用
⚠️ 注意事項
- • APIキーは一度しか表示されません
- • 安全な場所に保管してください
- • 不要になったAPIキーは削除してください
よくある質問
Q: データはどこに保存されますか?
A: ブラウザのLocalStorageに設定情報のみ保存されます。Backlogのデータは保存されません。
Q: リアルタイムで更新されますか?
A: 「Refresh Metrics」ボタンを押すたびにBacklog APIから最新データを取得します。
Q: 複数プロジェクトを同時に見ることはできますか?
A: 現在は1つのプロジェクトずつの表示のみ対応しています。
Q: 履歴データを見ることはできますか?
A: 期間設定を変更することで、過去の任意の期間のメトリクスを確認できます。